プレス民主号外 2004.6.3            

ヤルキダくん日記

政府は、「抜本改革」(首相)・「100年安心プラン」(坂口厚労相)と自画自賛するこの法案において、「保険料は上限を設けて固定」「給付は現役世代収入の50%を維持」と約束しました。しかし、国会審議における民主党議員の質問により、今や全くの空手形であることが明らかになっています。

  •  政府は、国民負担を抑えるため、厚生年金の保険料率は18.3%以上引き上げないとしています。しかし坂口大臣は国会審議において、計算の前提(例えば賃金上昇率等)が外れれば、「(保険料率を上げる可能性が)論理的にはありうる」ことを認めました。ちなみに政府の計算では、賃金は年に2.1%の割合で2009年から2100年(!)まで増え続けることになっています。
  • 国民年金の保険料は2017年に16,900円で固定するとしていますが、実際には20,860円であり、2027年には25,680円に、2037年には31,610円に膨らみます。
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  • 例えば現在45歳(1959年生まれ)の方が、現役世代収入の50%以上の年金給付を受け取れるのは受給開始65歳時だけであり、直後から下がっていきます(左図参照)。
  • しかも50%を維持できるのは妻が専業主婦のモデル世帯のみであり、共働き世帯では39%、単身男性会社員にいたっては36%にまで下がります。
  • 現在65〜70歳の方が受け取っている国民年金(6.5万円)も、10年後、20年後にはそれぞれ実質額で6.1万円5.7万円に減ります。
 ・厚生年金の標準的な年金額(夫婦2人の基礎年金含む)の見通し
 ・基礎年金年金額の見通し

  更に政府案の場合、

  • 保険料の負担増に耐えられない企業は、正社員をどんどんパートやアルバイトに切り替えることが予想されます。その結果、雇用はますます不安定に、年金空洞化はますます加速します
  • 働く女性と専業主婦の間の不公平感、離婚時の年金の分割等の問題は未解決のままです。

今こそ政権交代で本当の抜本改革を。